20100322 伊豆大島
第30回撮影会

20100321~22

「東京諸島」シリーズ第二弾は「大島」でした。ぼくが初めて大島に行ったのは高校生の時でした。当時(今でもですが・笑)宮沢賢治に憧れて地学部などに入部して、鉱石の研究などしていまして、その実習旅行のようなかたちで大島に来ました。みなさんもご覧になったあの地層と溶岩石の調査でした。そして二度目に訪れたのは、80年代の後半だったと思うのですが、ちょっとした伊豆七島ブームのようなものがあって、雑誌「ブルータス」の特集で撮影に訪れました。その当時は、そんな観光ブームに乗ってか、島中が大島椿に椿油という感じで、ぼくにはそういった光景がとても不自然に思えたものでした。ですので、最初はもうすでに観光地化されてしまって、島らしい光景などはなかなか見ることが出来ないのではないか。とも思っていました。ですので宿泊も、人里離れた「大島観光ホテル」を選びました。そんな大島撮影会に向けて、ガイドブックを捲っていると「波浮(はぶ)」という伊豆の踊子の舞台にもなったとされる、小さな漁港が紹介されていました。大丈夫かなぁ、と訪れてみましたが、予想以上にすてきなところでしたね。そして波浮だけではなくて、島のすべてがとてもあたたかくていいところでした。三原山の麓の溶岩の上には、しっかりと植物たちが自生していました。そのすがたを見ながら三宅島におもいを馳せていました。すると遠くには、東京都内で観るよりも富士山が大きくはっきりと見えました。まさにこの島は遠くて近い島なのだと思いました。そして、みんなの写真の中にも、たくさんのもうひとつの「東京」がしっかりと写っていますね。

菅原一剛
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